私は薬剤師を1年間したのち、歯科大学に入り直し、歯科医師になりました。
薬剤師1年目のときに父が亡くなり、そのとき漠然と父と同じように地域で活躍できる歯科医師になりたいと思ったからです。
歯科大学に入り直して、講義の多くはこれからの超高齢社会に対応した治療に関するものがほとんどでした。
もちろん治療は大切ですが、皮膚や骨のように歯は再生するわけではないので、そもそも治療が必要ない健康なお口の環境をつくる重要性を感じていました。
今は予防歯科が有名になってきていますが、1番の予防歯科はこどもの時からになります。
そして、1番そのことを痛感した経験が、大学5年生の時にアメリカ、ロサンゼルスの大学で研修に行ったことです。
アメリカは日本と保険制度の違いがあり、治療にも高額のお金が必要になります。
また歯の綺麗さは、1つのステータスでもあるそうです。
そのためこどもの頃から、予防の意識が高いです。
アメリカの映画などで矯正をしているこどもをよく見かけますが、そういった背景が関係しています。
続く